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【アメリカ大陸１３州、独立の背景】
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１７世紀後半のアメリカ大陸は、北米東海岸を一手に握ったイギリスが、先住民族インディアンを駆逐し、西へ領土を拡大、１３州の植民地を建設しました。
これら１３州の住民たちは重税に苦しみ、反対運動を展開。１３州の住民代表者たちは、フィラデルフィアで史上初めての大陸会議を開き、イギリスに対し自治権を求めます。
ウイスキー　
そして１７７５年、ついに『独立戦争』が勃発。
翌年、第二回大陸会議が開かれ、１７７６年７月４日に『アメリカ独立宣言』を発表。
その後１７８３年まで独立戦争は行われました。
ケンタッキー州　
アメリカ独立の背景には、ヨーロッパ諸国の支援がありました。
フランス・スペインの軍事的支援、さらにロシア帝国エカチェリーナⅡ世の働きかけにより、ヨーロッパ諸国との武装中立同盟。
それによりイギリスは、軍事的にも外交的にも孤立し、次第に劣勢となっていきました。
バーボン　
１７８１年以降、イギリス国内でも独立を容認する声が高まりました。
情勢が悪化したイギリスは、１７８３年、アメリカに対して『パリ条約』を結び終結。
アメリカ大陸１３州は、完全に独立しました。
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【西へ】
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１７８７年、フィラデルフィアにて憲法制定会議開催。
アメリカ合衆国憲法が制定され、『アメリカ合衆国』が誕生しました。
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１７８９年、前出の第二回大陸会議において、アメリカ独立戦争の総司令官に任命された【ジョージ・ワシントン】が、合衆国憲法に基づいた最初の大統領選挙によって選出。
初代アメリカ合衆国大統領として就任し、アメリカ合衆国は正式に発足しました。
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しかし発足当初のアメリカは、まだまだ手探り状態。
経済的にもかなり不安定でした。
何よりイギリスとの独立戦争に多大なる出費をしてしまったので、莫大な借金を抱えていたのです。
そこで政府は課税に乗り出します。
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１７９１年『蒸留酒類に対する物品税』を法制化。
これに反対する農民を初め民衆たちは、ペンシルバニア州を中心に反対運動を起こし、１７９４年、ついに『ウイスキー反乱事件』へと発展しました。
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結局農民たちは、政府が派遣した１万５０００人もの軍隊によって鎮圧されてしまうのですが、それでも数多くの農民たちは税金を逃れるため、ペンシルバニア州から西へ、当時まだ未開拓地であった中西部『ケンタッキー』へと流れていきました。
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【まろやかさとの出会い】
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独立当初は１３州だったアメリカ合衆国。
当時はまだヴァージニア州の一部であったケンタッキーが、バーモント州に続いて１５番目の州となったのは１７９２年の事でした。
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新天地に移り住んだ開拓者たち。
ところがそこも決して恵まれた環境ではありませんでした。
夏は暑く、冬は寒い気候。
やはりその地で安定した収穫を得られる作物はライ麦であり、土着のトウモロコシでした。
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それでも、いたるところでライムストーンと呼ばれる石灰岩が露出しているその地では、カルシウムを豊富に含んだ清水が湧き出ており、オーク材を使った新樽作りのための材料であるオークの森林が、近隣地帯に多くありました。
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入植者たちの新天地。
当時フランス系の入植者が多かったその地は、アメリカ独立戦争に軍事支援をしてくれたフランスのブルボン王朝の功績に応え、『ブルボン』の英語読みである『バーボン』、バーボン郡とその地に名付け、新しい生活が始まったのです。
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開拓者たちは試行錯誤をします。
そして目をつけたのが、土着のトウモロコシ。
今まで『ライ麦』だけで造られていたウイスキーに『トウモロコシ』を加えることにより、格段にまろやかさが増すことに気が付いたのです。
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バーボン郡で造られた、ライ麦とトウモロコシのウイスキー。
遥かアパラチア山脈を東に越え、向かった市場でも大好評。
現在のバーボンの原点がついに誕生したのです。
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